トラウマとヒプノセラピー

PTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状だけが、トラウマのもたらす影響ではありません。

命の危険を感じたり、どうすることもできずただ圧倒されたりと言った体験でなくても、強いショックを受けてトラウマとなることがあります。
心に傷を受けるかどうかは、出来事が世間一般の基準で重大であるかどうかでなく、その人がどれだけショックを受けたかによります。
人の心(意識、精神)にとっては、強いショックを受けた出来事が重大な出来事です。

強迫的な観念や、極度の緊張、強い不安などの根本には、多くの場合、心に傷を残す辛い経験が認められます。
二極思考や激しい感情に振り回される人や、いつも似たタイプのダメな異性ばかり選んでしまう人も同じような傾向があります。
心に傷を残した出来事のほとんどは幼少期に起きているため、ご本人も覚えていません。
または、あまりに辛く苦しすぎて無かったことにしてしまっていることもあります。

この時の痛みは無意識下にずっと留まったまま、何かのきっかけで意識に上って来ては、先に挙げたような、望まない反応を引き起こすことになります。
この「何かのきっかけ」を「トリガー」と呼び、その時の情景の断片であることがほとんどです。
場所であったり、乗り物や建物、色や音、また匂いであったり、状況や言葉のこともあり様々です。

幼い子供は無力な存在です。周りの大人に守ってもらわなければ生きていけません。
親や周りの大人の何気ない一言に、深く傷つくことがあります。
大人には大した出来事と映らなくても、幼い子供にとっては圧倒的で無力感さえ覚えるような経験になり得ます。
その強いショックが癒えずにいるとトラウマとなって、成長した後まで影響を受け続けます。

ですから、大人になった今の自分が、もう一度小さい子供の自分のトラウマ体験を咀嚼し直すことが必要です。

トラウマからの回復に用いられる、とても効果のあるセラピーの一つに、暴露療法(エクスポージャー療法)があります。
原因となった出来事を繰り返し言葉にして表現することで、過去の記憶として定着させ、現在への影響を解消するセラピーです。
辛い経験を何度も思い出すことから、続けられなくなってしまうことがあります。

思い出すことへの怖れが強い場合にヒプノセラピーを行うと、自分は離れた安全な場所にいながら、トラウマとなった出来事を体験することができます。
その場の情景や感情はちゃんと感じながら、痛みは受けずにいられるのです。

そうして、子供の心で体験しながら、大人の心でトラウマ体験を解釈し直してあげます。
ここで得る新しい受け取り方が「学び」や「気づき」と呼ばれるものです。
今はもう安全であること、安心していいことを子供の心が納得すると、傷が癒され、深い感動を味わうことも珍しくありません。

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